蟹取県のカニダー【第6話:カニダーの帰還】

第6話

ここは大山のふもと、「大山博労座(だいせんばくろうざ)」。

再び対峙するカニダーとワギュウダーがいた。

ワギュウダーの背後から、食乃みや子がそっと姿を見せた。

カニダー「みや子さん! さあ、こっちに来て。」

カニダーは食乃みや子に手を差し伸べた。

その手が、みるみる巨大なカニ爪に変化する。

驚く食乃みや子とワギュウダー。

カニダー「ははは。すみません、驚いちゃいましたか。
ワギュウダーよ!
見よ、この身入りのいい腕。そして重量感。恰幅のいいボディ。」

肩にパットを装着し、ボリュームアップしたボディをみせつける。
カニダーの中で、あの海底かに牧場でカニ取団・五輝星と過ごした
訓練の日々がフラッシュバックする。

 

〈回想シーン①)
身体養成ギプスをつけてスパークリングするカニダー

〈回想シーン②〉
カニ取団の作ったチャンコ鍋。最後の汁まで飲み干すカニダー

〈回想シーン③〉
土俵ですり足をひたすら続けるカニダー。カニ取団のゲキが飛ぶ。

 

カニダー「そして、鮮やかな色合い、そろった脚。」

カニダーの全身は鮮やかで、肢体は輝いていた。

 

〈回想シーン④〉
海底サロンの日焼けマシーンに横たわるカニダー。

〈回想シーン⑤〉
黙々とヒンズースクワットをする汗まみれのカニダー。

(回想シーン⑥〉
成長したカニダー。祝福の中、カニ爪ハンドが手渡される。
免許皆伝、羨望の眼差しでそれを眺めるカニダー。

〈回想シーン⑦〉
カニ爪ハンドの改造手術を受けるカニダー。

 

 

カニダー「ワギュウダーよ、俺は変わったのだ!!」

ワギュウダー「ムフゥー!!それがどうしたカニダー!!
みや子ちゃんはもう、肉食系女子に変わったんだ!
ね、みや子ちゃん!」

そう言って食乃みや子を見るワギュウダー。

みや子はカニダーの鮮やかに輝く肢体に釘付けで目がハートになっている。

ワギュウダー「…み、みや子ちゃん…」

カニダー「みや子さん、俺はもう、あの時のカニダーではないのです。
ワギュウダーよ、これを見るがよい!」

腰の両脇に手をやってベルトのバックルを示唆するカニダー。
そこには〝特選とっとり松葉がに・五輝星〟のエンブレムが輝いていた。

ワギュウダー「な、なにィ〜!!!」

おもっきりカッコつけるカニダー。

 

〈回想シーン⑧〉
団員たちから神々しく光る〝五輝星〟エンブレムを授かるカニダー

 

 

カニダー「さあ、みや子さん、グレード・アップした俺さまが出す、
この〝蟹しゃぶ〟を、食べてみてください。さあどうぞ。」

(差し出した蟹しゃぶを口に運ぶ食乃みやこ)

脂肪にオレイン55を含んだ口どけの牛しゃぶもいいですが、
蟹しゃぶのこの口の中で広がる甘み、これまた格別でしょう!」

みや子「ウマ!」

ワギュウダー「ムフゥ〜〜!! ムフゥ〜〜!!」

地団駄ののち膝から崩れ落ち、地を激しく叩くワギュウダーだった。

食乃みや子はカニダーに駆け寄り、その腕に手をまわすのだった。

 

【第7話:始動、蟹取県。】に続く


TOPICS